アマチュアスポーツの世界は、プロとは色々と違う部分があります。ではバスケットボールの世界ではどうなのかと言うと、基本的に試合時間やコートの大きさの面でルールの違いがあると思ってください。試合中にやってはいけないこと、反則の種類や得点に関わることについては、大きな変更点はなく共通して適用されています。
試合時間に関しては、所謂ミニバスケットボールと呼ばれる小学生のカテゴリーで1クォーターが6分となります。中学生になるとこれが8分、以降の高校生以上のカテゴリーではプロと同じ10分間で1クォーターとされているのです。しかしNBAではここからさらに試合時間が長く、1クォーターで12分もの長さがあるため、総合的な試合時間も長くなるのは面白いところでしょう。それだけ体力も必要になりますし、本場ならではのタフさが求められることが判ります。
体力の話で言えば、小学生や中学生のカテゴリーではコートの大きさも小さくなります。ひと回り小さくなることで走る距離が短くなる他、選手同士の距離感が近くなりやすい特徴を持っています。
これ以外でルールの違いとなると、契約の話が真っ先に浮かぶでしょう。アマチュアのバスケットボールでは、原則として報酬を求めた活動はしていません。部活動やクラブ活動などがまさにそうで、社会人でも会社員として労働契約を結ぶので直接的な報酬をやり取りするわけではないのです。
プロのチームでアマチュア選手が契約をすることもありますが、この場合も報酬を目的とせず書面のみで契約を交わします。つまり経験値を積んだり自分の技術を高めたいという意図で所属している扱いとなり、支給されるのは交通費などの必要経費のみという中身になっているのがほとんどです。
プロのチームや選手にはスポンサーが付いているため、アマチュアとはと尋ねられたときにはこのスポンサーの有無も定義付けの材料となるでしょう。有名で影響力のある選手になれば、大企業が出資に名乗りを上げて様々なサポートを受けられるようになります。対して選手の方はスポンサーの名前や商品をアピールして利益の向上に貢献し、持ちつ持たれつのような関係で一定期間の契約を結んでいます。学生でもこのような契約ができればもうプロという扱いになりますから、年齢やカテゴリーというよりも置かれている立場がプロとアマチュアの線引きをしていると考えてください。バスケットボールに限らず、他の世界でも同様のことが言えます。