アマチュアスポーツの中でも人気が高い野球ですが、草野球や高校野球とプロ野球のルールの違いはどのような物があるでしょうか。
まず道具として大きく違うのは、プロ野球が木製バットを使用している事に対してアマチュア野球では金属バットの使用が認められている点でしょう。木製のバットは折れやすいですし、きちんと芯にボールを当てないと打球が飛ばないので、プロスポーツ選手としての技術があるからこそプレイが成り立つ物です。
そして高校野球でよく見られるシーンですが、臨時代走というルールが存在しています。これはプロ野球には存在しないルールで、意味としてはデッドボールなどを受けた選手がランナーに出た時に代わりの選手を出場させる事ができるルールです。ピッチャーが投球したボールが頭付近に当たった場合など、応急処置をしている選手の安全面に配慮したルールとして存在しています。
また高校野球をはじめとして、草野球やリトルリーグなどではコールドゲームが採用されているケースがあります。例えば高校野球の地方大会であれば、5回終了時点で10点差以上であるか、または7回終了時点で7点差以上がついた時にコールドゲームが成立します。高校野球でも地方大会の決勝や、甲子園の全国大会の場合はコールドゲームが採用されていないのが特徴です。プロ野球でもWBCなどの世界大会の場合はコールドゲームが採用されているケースもあり、5回終了時点で10点差などが一般的なルールです。
プロ野球では頭部付近に意図的だと思われる投球であったり、意図的ではなくても頭部にデッドボールとなった場合は危険球でピッチャーが退場となります。しかし変化球のすっぽ抜けであったり、明らかに避けられるようなスローボールなどの場合は危険球とはならない事が多くなっています。これは審判の判断で決められており、あくまでも危険球だとされた場合に適用されるルールです。一方のアマチュア野球では危険球退場のルールは採用されていませんが、場合によっては審判の判断によって警告などがされる事があります。
またプロ野球では通常は延長戦が12回まで行われますが、高校野球の場合は13回までとなり、それ以降はタイブレーク方式となっています。タイブレークとはノーアウト1、2塁からプレイが始まりますので、点数が入りやすい状況で行われる事が特徴です。このようにプロ野球とアマチュア野球ではいくつかのルールの違いがあります。