日本ハンドボール協会はハンドボールの普及と様々な大会の運営及びその実現に尽力する団体であり、オリンピックでも日本の選手を統括しその出場の支援を行う団体として広く知られています。実はその歴史は非常に古く、1931年にオリンピックの東京招致の目的で設立されたのがその起源と考えられています。しかし当時は日本国内でハンドボールと言う呼称はなく、そのために設立時には日本送球協会と言う名称となっていました。
1930年代から東京にオリンピックを招致しようと言う動きがあり、そのために選手の育成とその種目の普及に尽力してきた団体として非常によく知られています。現在ではその名称が日本ハンドボール協会と変わり、変遷してきました。ハンドボールはもともと多くの人になじみがなかったことから比較的新しい団体と言うイメージを持つ人も少なくありませんが、近年では日本選手の活躍によりその知名度も非常に高まっており、また1部の高校などでも必修科目に取り入れるなどその普及に尽力してきた面があります。このような場合でも様々な選手をバックアップし、活動の場を生み出しているのが日本ハンドボール協会の非常に個性的な動きとなっているのです。
日本ハンドボール協会はハンドボールを日本国内で普及させるために生まれた組織と言う位置づけが強く、従来のようにオリンピックなどで来日した選手のケアを行うといった事は現在ではほとんど行われていません。常に公正な立場で試合の判断をする審判等の育成を始め、スポーツにフェアな精神を持ち込みたいと言う思いから、試合中に選手と話をすることなどは禁止されているのが実態です。
1946年に現在の呼称である日本ハンドボール協会へと名称を変更し、その後はそのスポーツの普及のために様々な活動を行っているのが特徴です。JHAはプロ選手の普及だけでなく一般の人にもこのスポーツを普及させるための様々なイベントを実現しており、その中には多くの子供がこのスポーツを始めるきっかけになっているものも少なくありません。
東京オリンピックは初めて開催されたのが1964年であり、この当時からハンドボールも非常に有望な種目と考えられていましたが、その背景にはこの団体の努力の賜物があり、また長期間その準備のために様々な施策を実現してきたのも特徴となっています。
この団体では様々なところでその概要と活動内容の紹介が行われており、現在のように長期間試合ができないような状況に陥った場合でも、常に選手のサポートをきめ細かく行っている点が世界のクラブチームなどに比べて非常に優遇されていると考えられる面でもあります。